文化観光

臥龍山荘の建築や、
河内寅次郎が意図した
もてなしを紐解く

一般社団法人キタ・マネジメントでは、文化庁「ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」採択事業(臥龍山荘文化体験事業)として、施主の河内寅次郎が臥龍山荘で実現しようとしていたもてなしや、観光への活用方法、まちづくりへの生かし方などを調査しています。臥龍山荘文化体験事業の実施に当たり、有識者等からの意見、助言等を求めるため一般社団法人キタ・マネジメント内に専門家会議を設置し、3回のオンライン会議を実施し、基本構想について取りまとめを行いました。基本構想の詳細については、「臥龍山荘 文化体験事業報告書」をご覧ください。

(1)専門委員

No. 所属・役職等 氏 名 専門等 備 考
1 法政大学名誉教授 陣内 秀信 イタリア建築史・都市史
2 大阪電気通信大学教授 矢ヶ崎善太郎 日本建築史・庭園史
3 芳心会主宰・環境造形学園理事 木村 宗慎 茶人 座長
4 バリューマネジメント株式会社代表取締役 他力野 淳 歴史的資源活用内閣官房専門家
5 大洲市文化財保護審議委員会委員 菅野 隆次 建築

(2)アドバイザー

No. 所属・役職等 氏 名 専門等 備 考
1 隈研吾建築都市設計事務所 隈 研吾 建築家、東京大学特別教授・名誉教授

(3)専門家会議 日程

回数 期日 テーマ 出席者
第1回 令和3年8月23日 ・座長の決定
・事業概要説明について
・基本構想の構成について
木村座長、陣内委員、矢ヶ崎委員、他力野委員、菅野委員、大洲市、大洲市教育委員会、文化庁 ほか
第2回 令和3年9月28日 ・基本構想について
・シンポジウムの開催について
木村座長、陣内委員、矢ヶ崎委員、菅野委員、隈アドバイザー、大洲市、大洲市教育委員会、文化庁 ほか
第3回 令和3年11月10日 ・基本構想について
・実証事業「数寄の宴」について
・シンポジウム開催要項について
木村座長、陣内委員、矢ヶ崎委員、他力野委員、菅野委員、大洲市、大洲市教育委員会、文化庁 ほか

専門家会議で取りまとめた基本構想等を踏まえて、「臥龍山荘文化体験事業」の一環として、実証実験「数寄の宴」および「臥龍山荘文化体験シンポジウム」を開催しました。

施主の河内寅次郎が臥龍山荘で実現しようとしたもてなしを 「数寄の宴」 と称し、実証的に実施しました。

不老庵では、当時の主要交通であった川船を利用し、 肱川から客人を迎え、 はじめに不老庵にて和菓子や呈茶などでもてなしをしようとしたと考えられます。

不老庵でのもてなしを終えると、続いて客は臥龍院に案内。 そこでは、宴席や能などの古典芸能などを、客人も主人もともに楽しもうしたと考えられます。 (客動線が、現在の一般公開ルートと反対のルートになります。)

『臥龍山荘文化体験シンポジウム』開催概要
◎ 主催: 一般社団法人キタ・マネジメント
◎ 後援: 大洲市・大洲市教育委員会
◎ 期日: 令和3年12月19日(日)
◎ 会場: 大洲市民会館 大ホール
◎ 時間: 午後1時30分~4時45分

【基調講演】
陣内 秀信氏(法政大学特任教授)
隈 研吾氏(建築家、東京大学特別教授・名誉教授)

【パネルディスカッション】
モデレーター 木村 宗慎氏(茶人)
パネリスト 陣内 秀信氏(法政大学特任教授)、隈 研吾氏(建築家、東京大学特別教授・名誉教授)、矢ヶ崎 善太郎氏(大阪電気通信大学教授)、他力野 淳氏(バリューマネジメント株式会社代表取締役)

以下より、基調講演およびパネルディスカッションがご視聴可能です。